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バナナの追熟と、青いバナナの扱い

確認日:2026年10月31日|ちんあなご編集部

日本栄養・食糧学会誌の研究は、フィリピン産のバナナを、熟す前の緑の状態で収穫し、船で運び、日本で追熟させた手順を書いています。手順は次のとおりです。

フィリピンで未熟果(カラー1)を収穫し、13℃の条件で船で運び、到着後に室内で追熟させます。追熟は、1日かけて20℃以上に加温し、100ppm以上のエチレンにさらしながら、2〜3日かけて13.5℃へ下げ、さらに2日間13.5℃を保つ手順で、成熟果(カラー6)にしています。

緑色から黄色へ色づいていく途中のバナナが、一面に積まれている
緑から黄色へ色づいていく途中のバナナ。
写真:Scott Webb/Wikimedia Commons(CC0)

研究が書いている手順と、書いていないこと

上の手順は、研究で使ったバナナ(フィリピン産のキャベンディッシュ・ラカタン・セニョリータ)の準備の手順で、業界全体の工程の説明ではありません。熟す前に収穫する理由は、この論文には書かれていません。理由を説明した国の資料も、確かめられませんでした。ここでは、手順を書くにとどめます。

手順に出てくる数字(研究が書いている値)

段階条件
収穫未熟果(カラー1)
船での輸送13℃
追熟の初め1日かけて20℃以上に加温・エチレン100ppm以上にさらす
追熟の途中2〜3日かけて13.5℃へ下げる
追熟の最後13.5℃を2日間保つ
試験に使った状態カラー6(成熟果)

研究は、この追熟を行ったバナナを、2007年11月から2010年10月まで月に1回、3年間にわたって測定しています。温度の数字は、研究の手順で、家庭で再現するための基準ではありません。

エチレンとは

農林水産省の資料は、エチレンは植物自身が作り出す植物ホルモンだと説明しています。研究の追熟の手順にも、エチレンにさらす工程が入っています。

家庭では

農林水産省の広報誌は、バナナは常温だと追熟してすぐやわらかくなる、と書いています。そのため、買った時点で色が青いものは、常温で置けば色が進みます。冷蔵庫に入れて追熟を止めたいときは、食べごろになってからにします(冷蔵のやり方は保存方法(常温・冷蔵・冷凍))。

状態置き場所の考え方
青い・かたい常温(これから熟す)
黄色く食べごろ食べきれないぶんは冷蔵か冷凍
皮が黒ずんだ果肉とにおいを確認

青いバナナを食べてよいか

青いバナナをそのまま食べてよいか、体への影響があるかを書いた公的な資料は、確かめられませんでした。ここでは食べ方を案内しません。気になる場合は、追熟させてから食べるか、販売店の表示に従ってください。

よくある聞き方と答え

青いバナナを冷蔵庫に入れるとどうなりますか。
バナナは低温障害が起きる果実と、農畜産業振興機構の資料は書いています。冷蔵で熟すのが止まるかどうかを書いた公的資料は確かめられませんでした。食べごろになってから冷蔵する順にすると、低温の影響を避けられます。
家庭で追熟するのに何日かかりますか。
研究の手順では、加温から13.5℃の保持までを合わせて、およそ5〜6日の追熟の工程でした(1日+2〜3日+2日)。家庭での日数は、気温や熟し具合で変わり、公的な数字は確かめられませんでした。

出典(2026年10月31日確認)

  1. 川口真規子ほか「各種バナナ品種における糖度,酸度,クエン酸量およびカロテン含量の差異」日本栄養・食糧学会誌 69(2):75-79(2016年)
  2. 農林水産省 資料「エチレンの使用状況について」(農業資材審議会 特定農薬関係の資料)
  3. 農林水産省 広報誌『aff(あふ)』2020年7月号 特集「おいしさをもっと長持ちさせる夏野菜&果物の保存術」
  4. 椎名武夫(千葉大学)「野菜の品質保持技術について」農畜産業振興機構『野菜情報』2016年9月号(低温障害の記述)

数字は上の資料から写し、計算したものは本文に「計算」「目安」と書いています。資料の記載が変わったときは、確認日とあわせて書き直します。