黒くなったバナナは食べられるか
皮が黒いだけでは、食べられるかどうかは決まりません。皮をむいて、果肉・におい・カビ・ぬめりの4つを見て決めてください。1つでもおかしければ食べません。
冷蔵庫に入れて皮が黒くなったバナナについて、農林水産省の広報誌は「皮が黒くなっても実の熟成は進みません」と書いています。

写真:Obsidian Soul/Wikimedia Commons(パブリックドメイン)
皮が黒くなる理由は3つに分かれる
- 冷やし過ぎ(低温障害)。農畜産業振興機構の『野菜情報』は、バナナ・マンゴー・アボカドなどの果実は、凍る温度より高くても低温障害が起きると書いています。冷蔵庫に入れた皮が黒くなる現象は、この低温障害にあたると考えられます。
- 置き方による傷み。農林水産省は、常温で房を吊るさないと、下になった部分が重みで黒く傷みやすいと書いています。
- 熟し過ぎ・腐敗・カビ。日数が経った場合です。こちらは食べてはいけない状態に進むことがあります。
見た目だけでは、1と3は区別しにくいことがあります。だから次の4つの確認が要ります。
食べる前に見る4つ(編集部が整理した安全側の目安)
| 見るところ | 食べない目安 |
|---|---|
| 果肉 | 全体が茶色くドロドロ、または汁が出て水っぽい |
| におい | 酸っぱいにおい、お酒のようなにおい、カビ臭いにおい |
| カビ | 皮や果肉に白・緑・黒の綿のようなものがある |
| ぬめり | 皮の内側や果肉の表面がぬるぬるしている |
これは公的な判断基準ではなく、見た目・におい・触感の異常があれば食べないという一般的な考え方を、4つに整理したものです。迷ったときは食べません。乳幼児・高齢の方・妊娠中の方・持病のある方に出すときは、特に慎重にしてください。食べて体調が悪くなったら、医療機関に相談してください。
色の進み方の基準はある
日本栄養・食糧学会誌の研究は、ドール社のバナナカラーチャートを使い、未熟果をカラー1、成熟果をカラー6として扱っています。皮の黄色が進むほど熟した状態です。このチャートは熟度の基準で、傷みの基準ではありません。熟度が進んだ先に傷みがあるので、上の4つの確認は熟度と別に必要です。
黒くしないために
常温で置くなら房を吊るす、冷蔵するなら1本ずつ包んで野菜室に入れる、という農林水産省の方法は保存方法(常温・冷蔵・冷凍)にまとめました。熟す前の青いバナナは追熟と青いバナナを見てください。
よくある聞き方と答え
- 青いうちに冷蔵庫に入れて、黒くなりました。
- 冷やし過ぎによる低温障害の可能性があります。農林水産省の広報誌は、皮が黒くなっても実の熟成は進まないと書いています。食べるかどうかは、上の4つの確認で決めてください。
- 子どもに出してもよいですか。
- 国の離乳のガイドは、離乳食を調理するときは衛生面に十分配慮するよう書いています。皮の黒いバナナを乳幼児に出すときは、迷ったら出さないでください。
出典(2026年10月31日確認)
- 農林水産省 広報誌『aff(あふ)』2020年7月号 特集「おいしさをもっと長持ちさせる夏野菜&果物の保存術」
- 椎名武夫(千葉大学)「野菜の品質保持技術について」農畜産業振興機構『野菜情報』2016年9月号(低温障害の記述)
- 川口真規子ほか「各種バナナ品種における糖度,酸度,クエン酸量およびカロテン含量の差異」日本栄養・食糧学会誌 69(2):75-79(2016年)
数字は上の資料から写し、計算したものは本文に「計算」「目安」と書いています。資料の記載が変わったときは、確認日とあわせて書き直します。