トップ > 種類(品種)

バナナの種類(品種)と、数字で見る違い

確認日:2026年10月31日|ちんあなご編集部

日本で最も流通しているのはキャベンディッシュ(Cavendish)です。近年は、ラカタン(Lakatan)やセニョリータ(Senorita・モンキーバナナとも呼ばれる)といった品種も出回っています。

日本栄養・食糧学会誌(2016年)の研究で測られた糖度は、キャベンディッシュ20.3、ラカタン23.7、セニョリータ25.4(Brix%)でした。

白い背景に置いた、小ぶりなバナナの房
小ぶりなバナナの房(英語名レディフィンガー)。本文の品種そのものの写真ではありません。
写真:ILikeMangos999/Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)

3つの品種の数字(研究で測られた値)

項目キャベンディッシュラカタンセニョリータ
糖度(Brix%)20.3±1.123.7±1.225.4±0.7
α-カロテン(μg/100g)26±8167±62108±10
β-カロテン(μg/100g)26±6236±53205±22

研究の対象は、フィリピン産の3品種の成熟果です。2007年11月から2010年10月まで月に1回、3年間測った値の平均です。ラカタンとセニョリータの糖度は、キャベンディッシュより有意に高く、滴定酸度とクエン酸量はラカタンがキャベンディッシュより有意に高い、と論文の要旨にあります。

品種の説明(論文の記述から)

論文によると、国内で最も流通量が多いのはキャベンディッシュで、中高地(標高200〜300m)で栽培されるラカタンは、小ぶりで濃厚な味と硬めの食感があります。高地(標高300m以上)で栽培されるセニョリータは、モンキーバナナとも呼ばれ、小ささと濃厚な味が特徴とされています。論文は、日本で利用される品種は、デザートバナナと呼ばれる生食用の品種だと書いています。

品種は数多く、日本で見るのはごく一部

論文は、東南アジアで栽培されているだけでも149種類以上の品種があり、加熱調理して食べる品種を主に使う国や地域もあると書いています。日本の店頭で見かける品種は、この中の一部です。国内では、沖縄県が熱帯果樹の例にバナナを挙げています。

成分表との関係

日本食品標準成分表の「バナナ 生」は、品種を分けていません。論文も、成分表に品種ごとの記載がないことを理由に調べたと説明しています。したがって、カロリーと糖質や栄養と成分の数字は、品種を問わない代表値です。モンキーバナナは小ぶりなので、1本あたりの量は中サイズと違います。重さを量って、1本分を計算してください。

よくある聞き方と答え

カロテンが多いのは、品種のせいですか。
論文では、ラカタンとセニョリータのα-カロテン・β-カロテンが、キャベンディッシュより有意に高い値でした。成分表のバナナ(生)はα-カロテン28μg・β-カロテン42μgで、品種を分けない値です。測り方と品種が違うので、論文の数字と直接は比べられません。
モンキーバナナは1本が小さいのに、数字が大きいのですか。
論文の数字は、可食部100gあたりの糖度(Brix)とカロテンの量です。1本あたりに直すと、小ぶりなぶん量は少なくなります。1本の重さを量って計算してください。

出典(2026年10月31日確認)

  1. 川口真規子ほか「各種バナナ品種における糖度,酸度,クエン酸量およびカロテン含量の差異」日本栄養・食糧学会誌 69(2):75-79(2016年)
  2. 沖縄県「沖縄の果物(くだもの)」(熱帯果樹の例にバナナを挙げている)
  3. 文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」食品成分データベース「バナナ 生」(食品番号07107)

数字は上の資料から写し、計算したものは本文に「計算」「目安」と書いています。資料の記載が変わったときは、確認日とあわせて書き直します。