犬にバナナを与えてよいか
環境省の指針は、おやつ類を1日に必要なカロリーの20%以内にとどめることを求めています。バナナも、与えるならこの枠のなかに入れます。
同じ指針の「注意が必要なもの、与えすぎないほうがよいもの」の表(9ページ)に、バナナは載っていません。ただし、載っていないことは、安全の保証ではありません。与える前に、かかりつけの獣医師に聞いてください。
20%の枠でバナナの量を出す
バナナ(可食部)は100gで93kcalなので、10gで約9.3kcalです。犬の1日に必要なカロリーは体重・年齢・活動量で違い、フードの表示や獣医師から聞けます。ここでは、仮に3つの場合で計算しました。
| 1日に必要なカロリー(仮) | おやつ全体の上限(20%) | バナナだけなら(可食部) |
|---|---|---|
| 200kcal | 40kcal | 約43g |
| 400kcal | 80kcal | 約86g |
| 800kcal | 160kcal | 約172g |
おやつはバナナだけとは限りません。ビスケットなどほかのおやつを与えているなら、合計が上限に入るように減らします。上限いっぱい与えることを勧める表ではありません。
指針が書いている注意
指針は、おやつは「限られた量を与えること」が目的で、欲しがるままに与えると、栄養が偏ったりカロリーが過多になって肥満につながるので注意が必要だと書いています。おやつを与えた分だけ、フードを減らすことも勧めています。
与える前に獣医師へ聞く人
腎臓の病気や糖尿病などで通院している犬、療法食を食べている犬、食物アレルギーが疑われる犬は、食べてよいかを先に獣医師に聞いてください。療法食は、獣医師の指導のもとで与えるものと、指針に書かれています。
バナナのカリウムなど、人の食事摂取基準にある数字は、犬には使えません。人の数字はカリウムの量にありますが、犬の判断には使わないでください。
与えるときの形
皮は人が食べる部分ではなく、成分表も廃棄部位にしています(皮と食べられる部分)。犬に与えるのは、皮をむいた果肉を、小さく切ったものにとどめるのが無難です(編集部の安全側の考えで、この形を指示した国の資料は確かめられていません)。初めて与える日は、量をごく少なくして、様子を見ます。下痢・嘔吐・かゆみなどが出たら中止して、獣医師に相談してください。
よくある聞き方と答え
- 猫にも同じですか。
- 環境省の指針は犬と猫の両方を対象にしていて、おやつ類は1日に必要なカロリーの20%以内、という書き方は共通です。猫にバナナを与えてよいかの個別の判断は、確かめられていません。獣医師に聞いてください。
- 与えたあとに体調が変わったら。
- 下痢・嘔吐・かゆみ・元気がないなどの変化があれば、与えるのをやめて、獣医師に相談してください。食べたもの・量・時間を伝えられるよう、メモしておくと診察が進みます。
出典(2026年10月31日確認)
- 環境省『飼い主のためのペットフード・ガイドライン~犬・猫の健康を守るために~』(9ページ「注意が必要なもの」・10ページ「間食(おやつ)」)
- 文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」食品成分データベース「バナナ 生」(食品番号07107)
数字は上の資料から写し、計算したものは本文に「計算」「目安」と書いています。資料の記載が変わったときは、確認日とあわせて書き直します。